無縁納骨堂

北斗霊園の事務所の西側の一段高くなった区画の奥まったあたりにこの小さな建物はあります。
これは、北斗霊園は土地を提供していますが、建物自体は釧路市役所が設置しています。
建物の中には、祭壇と棚が置かれています。棚には300以上の骨箱が並べられていて、残りは20数箱分くらいかと思われます。
もう、あまり余裕はなくなっています。
納められている遺骨は、行旅死亡人といわれる行倒れの人です。名前も住所もわからない場合がほとんどと思われます。
そして、一人暮らしで亡くなり、遺骨を引き取る方が誰もいない方です。
こういう方々の遺骨を地方自治体が保管している場所です。
近年は、遺骨の引き取り手のいない方が増えてきているようです。
さて、無縁納骨堂に縁のある方が納められているということで、お参りに来られる方もいます。そういう場合は、無縁納骨堂の鍵を開け、なかに案内します。
自分と関りがあることは分かっている、しかし、遺骨を引き取ることはいろいろ事情があってできない、そういう方々なのだろうと思います。
お盆やお彼岸になると必ずお参りに来られる方がいます。顔なじみになったので、少し話をしてみると、やはり事情があって引き取れないとのことでした。しかし、いつか、遺骨を引き取れるようにと考えてもおられるようです。
さて、来月は春のお彼岸があります。
無縁納骨堂にも、またお参りに来てもらえるだろうと思います。
会えるのを楽しみにしていようと思います。
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